紋別テニス協会 公式サイト

○●【気になる好スタート】●○

　試合は、第５ゲームを先にブレークした錦織が好スタートしたように見えた。
　序盤、明らかに格上のプレーを見せる錦織にククシキンはやることがなくなってきている。 ショットでは劣勢を強いられるため、サービスに頼るようになる悪いパターンが続く。 時折見せる錦織のサーブアンドボレーやドロップショットに、 翻弄されるククシキンはストロークが安定しない。 　しっかり構え、抜群の切れでフォアを叩き込む錦織が６－４で１ｓｔセットを取る。
　試合時間はここまで、48分。 サマリーはわずかに錦織が上だが、ここ１本を確実に取っている事が大きい。 わざと調整しているように感じるのだが、早い段階でのバックハンドエラーが少し気になる。

○●【ククシキンのやわらかさ】●○

　最近のコートは、ほとんどが青を基調としている。 壁も深い青と、黄色いボールとは反対色でテニスが見易く本当に楽しめるようになった。
　白球時代のテレビ中継では、「ボールがコートのどこにあるのか」と文句を言いたくなることもあった。
　話しを戻して２ｎｄセットは、ククシキンが思い切って気持ちを切り替え、積極的に攻め始める。 さすがにプロ、生活がかかっているためこのままで終わる訳にはいかない。
　5-4とリードし 錦織をアドコートに釘付けにして、やわらかいフォームからダウンザラインでセットポイントを握る。 錦織が何とか凌いで、５オールに持ち込むが次のゲームをキープされ5-6から１セットオールにされた。
　３ｒｄセットも調子を取り戻したククシキンが果敢に攻める。きわどい場面もあったが 、成長した錦織が6-4、5-7、6-4で退けセミファイナルに進出した。

○●【世界No.1を破る大殊勲に喝采】●○

　セミファイナルでは、世界No.1のジョコビッチを2-6、7-6、6-0と破る大殊勲を上げた。
　決勝は、好調フェデラーに屈したが、ランキングを日本人男子最高の24位にジャンプアップさせた。
　今月16日に開幕を控えた全豪（メルボルン）の前哨戦となるクーヨン・クラシックでは、 世界ランキング６位のツォンガを逆転で破り 波に乗る日本のエース錦織圭。グランドスラム史上日本人男子初となるシードを得た。
　全豪では、快挙を予感させる若き才能に、日本中から大きな期待が寄せられている。

---

　　次回は、錦織がまたトップテンを破ったパリインドア・・・。