紋別テニス協会 公式サイト

＜U.S.Open Championships 　men's　Final　on　Monday　in　Arthur Ashe Stadium .＞
●錦織圭　3-6、3-6、3-6　○マリン・チリッチ（クロアチア）
　錦織圭の全米準優勝は連日報道を賑わせた。
　準決勝で世界Ｎｏ．１のジョコビッチを下したときは日本中が沸き、 ありがたいことに、にわかテニスオタクも急増した。o(ﾟДﾟ)スゴイ

○●【「日本人初！」の見出】●○

　各紙は健闘を称え、「日本人初！」の見出しと控えめな表情で手を上げ喜ぶ 錦織の写真がテニスファンの一人として心地よかった。
　新聞の解説記事では錦織の快挙を絶賛しながら、次回のチャンスに大きな期待を込めていた。 中には、冴え渡っていたリターンの不調を上げ、「決勝ではグランドスラムという重圧を跳ね返せなかった」 など、テニスの森羅万象に造詣の深い解説者の意見も報じられていた。

○●【熾烈さ極めるプロの世界】●○

　確かに錦織は「前日、眠れなかった」と話していた。しかし、敗戦の本質は少し違っているのかもしれない。
　 　ＡＴＰツアーの１００位台であれば、調子のよくないトップ選手の足元をすくうことが可能なくらい プロの世界は熾烈さを極めている。
　当然トッププレーヤーはアップセットを回避し、好成績を上げようとチーム総動員で調整ながら、 大会にピークを持ってくる。

○●【１９８５年の全英と重なる】●○

　絶好調なチリッチ２試合のショットを見ていて、１９８５年ウィンブルドン準優勝のケビン・カレン を思い出した（優勝は17歳のベッカー）。
　彼は、ＱＦでマッケンローを、ＳＦでコナーズをストレートセット、 しかも圧倒的なスコアで下していった。
　まさに神がかり的なショットを全ての場面で連発したのだ。 「今日のカレンには古今東西どんなプレーヤーも勝てないだろう」 と、当時の解説者があきれた様に言ったことをよく覚えている。

　チリッチもＳＦでフェデラーに１セットも与えず一蹴した。Ｆの錦織もしかり。 グランドスラムを取ったとはいえ、何故かプレーの質が重なって見えてくる。 これがフロックでなければ、新世紀のチャンピオンが出現したことになるのだが・・・。
　カレンはそれから運に見放され８年後、自身の出身地南アフリカダーバンでの 初戦敗退を最後に現役を退くことになる。
　

o(ﾟДﾟ)ｺﾝｶｲﾓｷﾞｬｸﾞﾅｼ